ヴィーガンが卵 乳製品 蜂蜜を食べない理由

ミニマリズム

卵 乳製品 蜂蜜を食べる行為は鶏、牛、蜜蜂の命を直接奪っていないからよいのでは?と思うかもしれない。実際に僕もラクト・オボ・ベジタリアン(卵、乳製品を食べるベジタリアン)になりたての頃は、それらを口にしていた。しかし種差別や彼らを搾取する行為を知るにつれて、自分の行動が中途半端で、結局は命を先延ばしにしただけで、殺される運命から彼らを救い出す行為ではないと気がついた。

そして卵 乳製品 蜂蜜を絶った。

今回は卵と乳製品について以下にまとめる。

蜂蜜についての記事はこちらの記事を

卵を食べない理由

品種改良された卵を産むためだけの鶏 (採卵鶏)の生活をご存知だろうか?

生後すぐに死す

化してまもない雛は、まず雄と雌に分けられ雄(ゴミ)のほとんどがブレンダーと呼ばれる粉砕機へベルトコンベアーで流れて着き、数十本の刃物が回転するところへ落ちて死を迎える。加えて、奇形または弱った雌の雛も同じ運命を辿る。生き延びた雌(商品、卵生産機)は互いに傷つけないために嘴の先端を切り落とされる。また粉砕器を免れた雄は親鶏としての役割を果たすために種付するために育てられ死す。

死骸の上で生活

から4ヶ月後、ようやく卵を生産し何段にも重ねられた鉄網のゲージに大体4〜20匹が詰められ、彼女らの移動できるスペースはA4用紙にも満たない。もちろん羽を伸ばすこと、木に登ったり、砂で遊んだり、餌を取ることはできない。そんな本能と自然からかけ離れた生活を過ごす彼女たちは加齢、ひどい生産環境、産卵からの肉体的ストレス、貧血からゲージの中で死を迎えることも多い。そしてなんとか生き延びている彼女たちは、仲間の死骸の上で生活を続ける。

野生の鶏(品種による)は年間10個〜15個ぐらいしか産卵しないのに対して、採卵鶏は年間330個を産む。ほぼ24/7ワーカーであると言える。そして生き延びている彼女らの使用期限も迫ってくる。

使用済みの彼女たち

18ヶ月を境に彼女たちの卵の生産量が低下し始め、そうなれば「使用済み」となる。使用済みの彼女たちは手荒にゲージから出されて、羽を骨折する。そしてガス死させられ焼かれるもしくは、屠殺場へ。そこでは足をフックにかけられて宙吊りになり、スタンガンを浴びる。その先には回転式の刃物が首元を狙って回り続けている。スタンガンを交わす鶏は少なくない。そうなれば気絶せずに回転式刃物へ。スタンガンと回転式刃物を奇跡的に免れた鶏は、最終的に意識あるまま熱湯に浸けられ生涯を終える。そしてあなたのペットが食べているペットフード、もしくはあなたが口にしている低品質の格安鶏肉へとなり消費者に届く。

鶏の寿命は約10年と言われるが、雄(ゴミ)は生まれた瞬間ブレンダーへ、また生き延びた鶏は18ヶ月後に早すぎる強制な死を迎える。

*ここで雄を「ゴミ」と呼ぶ理由は彼らが卵を産めないからだ。

乳製品を食べない理由

仔牛と母牛の関係は人間の親子とよく似て、密接な関係であることをご存知だろうか?

牛乳のための強姦

乳は仔牛のための飲みであり、人間が飲む物ではない。そもそも乳は妊娠しないと、出てこない。と言うことは、雌の乳牛を強制的に人工妊娠させなければならない。そのため肩までビニールを装着して肛門に腕を突っ込み、雄牛から採取した精子で妊娠させる。これは完全に強姦だ。1日に2〜3回、乳を機械で絞られ、機械の脱着により乳房が傷つき感染症に感染することもある。人間が牛乳を消費するために繰り返される人工妊娠、毎日20~30リッターの乳を取られて、生産量が落ちれば「使用済み」となり屠殺場へ。

仔牛を探す母牛

後間もない雄の仔牛は牛乳を生産できないためゴミとされる。そのため生後から数時間後には母牛と別れることになり、屠殺場へ向かうトラックに乗せられる。そしてそのトラックを追いかける母牛。トラックが見えなくなっても何日も何週間も仔牛を昼夜を問わず探し続ける。その頃仔牛は屠殺場のゲージの中で飢えて、混乱し、母親の深くて優しい愛を求めて泣き続ける。当然この声は、乳を機械で絞られている母牛には届かない。

生き延びた雄雌の仔牛は、粉ミルクで育つことになる。そして抗生物質、成長ホルモン、ビタミン、サプリメントを強制的に注射または口から摂取させられる。また去勢、ツノの切断、熱さられ鉄板を肌に焼き付けされブランド化される。最終的に生後20週を迎えると仔牛肉として市場に出回る。

彼女の死

ほど説明した牛乳の生産量が低下した使用済みの乳牛は屠殺場で、額にものすごい衝撃が出る銃のようなもので撃たれ、気絶させられるが体の大きいた牛は1回で気絶することは少なく、何回も繰り返される。その衝撃音と仲間の叫び声を隣の部屋から聞く牛たち。そして喉を切られて大量に血を出し、足を吊るされ、皮を剥がされ市場に出回る。屠殺場で母親の体内から胎児が出てくることもある。胎児の血液は製薬産業では高額で取引される。

牛は約20年生きるが酪農場では4〜8年で生涯に幕を下ろす。

もし人間に置き換えたら

ここまで読んだ内容を自分や人間に入れ替えてみたらどうだろう?

ここで僕が完全に置き換えたストーリーを細部まで書くことは可能だが、読者の想像力をぜひ貸して欲しい。つまり自分で想像して欲しい。

と言うのも、やはり読んでいるだけでは学びが浅く、感じることも少ない。しかしここで想像することでより深く学び、感情を豊かに使って欲しい。だからここではまとめない。

もし気になる場合はDMくれれば、人間に置き換えたストーリーをお伝えします。

この記事を書くにあたって

の記事を書いている間、数えられないくらい手が止まり全く集中できなかった。しかしこの現実を知ることは、消費者の務めであると僕は思う。このような現実は普通に過ごしているだけでは、考えることも、知ることだってない。実際に牛乳を絞ること、卵を取ること、殺すことも自分の手では行わず、商品代金と言う名の代行料金を払っていることに気がついて欲しい。

して養鶏場、酪農場で働く労働者また、屠殺場で働く労働者の気持ちを同時に考えて欲しい。アメリカでは中南米からの不法移民が屠殺場などで働いている。彼らは英語を話すこともできなければ、労働基準法、最低賃金、自分の権利などは全く知らない。

物を搾取することに反対するヴィーガンは大勢いるが、人間が人間(奴隷)を搾取しているこの実態を知っている者は少ない。

どうして人間は人間ばかり優先するのか?

てはお金、ビジネスのため?そのビジネスとグローバリズムの裏側には、売春婦や貧困層の人たちが牛などの家畜に使う抗生物質や薬品をドラックの代わりに使用している。そして牛の皮などを浸す有毒な液体の中で働く児童労働者。

界の肉需要に対応するには工場式酪農が欠かせない。品種改良されたすぐに大きくなる家畜たちは、改良前の品種に比べて餌代が少なく、牛乳の生産量も多い。そして品種改良された家畜たちは自然で生き抜く力は持っていないため、人の世話になる以外生きる方法がない。

界の肉需要は必ず新たなウイルスを発生させる。仲間の死骸の上で生活する家畜たちは、無数の病原体がいる死骸を舐めたり、食べたりする。そしてそれを食べた家畜の糞からウイルスが発生し、また世界中がロックダウンになる日はそう遠くない。

牛乳の代替品

Eito
Eito

この記事を読んで、乳製品を口にしない生活を週に数回取り入れてみようと思った人におすすめの代替品を紹介します。

  1. アーモンドミルク

2. オーツミルク

3. 有機無調整豆乳

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