思い出のモノ捨てる方法 

close up photo of medals on wooden surface ミニマリズム
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今回は、「思い出の品をどうやって手放すか」について解説していく。この問題はミニマリストまたは、そうでない人にとっても共通の難題であろう。実際に僕はこれまでに、思い出の品をいくつも手放してきた。決して僕が心が冷たい人感情がない人とは捉えないでほしい。むしろ思い出の品を減らすことで、感情的になれたことを僕は肌で感じている。ではどのように決心して、手放し、感情が豊かになったのかを解説していく。

思い出の品とは記念品、手紙、プレゼント、幼い頃に作った作品、旅行先で購入したモノなど指す。

今回の記事はこんな人にオススメ

  • 記念品を手放せない
  • 思い出の品を手放せない
  • 手紙、プレゼントを手放せない
  • ミニマリストでない人

思い出の品を手放せない原因

思い出の品を手放せない原因は3つあると考える。

  1. 思い出の品を持つことに執着している
  2. 思い出の品は捨てなくていいモノと言う認識
  3. 装飾品の一部化する思い出の品

1. 僕は幼稚園、小学生の時に作った作品や100点をとったテスト、祭りの品(団扇、襷、記念品など)思い出の品をミニマリストになるまで、十数年もクローゼットの奥に保管していた。実際にそれらを箱から出して見たのは18年間の間でおそらく回ぐらいだろう。つまり僕は思い出の品を持つことに執着していて、思い出に執着していた訳ではなかった。もし本当に、思い出に執着していれば最低でも年に1回は見ていたはず。しかし現実にはそんな時間などなかった。それらを見るためには、まずクローゼットの一番奥から出すために、手前のモノを全て動かさないといけない。もちろん見終わったら、それらを元どうりに戻さなければならない。それが面倒なら取り出しやすい場所に、保管すれば問題が解決と思うかもしれないが、年に数回しか見ないモノを利便性の高い場所に置くのはどうも効率的でないし、必要性が感じられない。こういった問題から、やはり思い出の品はどんどん奥の方へ保管されることは、すごく自然なことだと思う。そうなることで、思い出の品を整理するかどうかと言う考え自体も出てこなくなる。

2.過去を振り返ってみると、思い出の品は捨てなくていいモノと言う認識に縛られていたことにも気がついた。いつも両親が「それ大事に保管しときや」、捨てていいか確認すると「別に捨てなくてええやん」と言われた。そうすることで思い出の品を捨てる=後ろめたい行為となった。そうなれば特に不安がなくても「本当に手放して大丈夫かな」「後から必要にならないかな」とか邪念が浮かんでくる。また思い出の品を捨てると言う行為そのものを実際に見たことがなかった。僕を説得してくる親が思い出の品を捨てるはずがない。たまにテレビで放送されている片付けや掃除する番組でも思い出の品を捨てるところをあまり見た記憶がない。実際にテレビで思い出の品または記念品(優勝トロフィー、卒業アルバム、子供が描いてくれたお母さんの似顔絵)などをバンバン捨てていく番組が放送されていたら見てみたい。おそらくほとんどの人が共感できなくてチャンネルを変えると思う。このような背景からそういったシーンを見ないのかもしれない。全ては視聴率。

3.家族写真、表彰状、トロフィー、記念品などの思い出の品を部屋に飾るのはなぜだろう?空いているスペースの寂しさを埋めるため。それとも飾ることが当たり前だと認識しているから。おそらくこのどちらも正解だと思う。人は空間を見つけると、そこを何かで埋めたくなる。だから奥にしまってあったモノをわざわざ取り出し、空間を満たして寂しさをカバーしようとする。さらに家族写真がたくさん飾られている家=幸せな家庭だと世界中の人が思っている。だからこそ飾ることが当たり前と認識しているのかもしれない。しかしトロフィーや記念品を飾る理由は50%理解できる。それらを見ることで優越感を感じたり、次の目標へのモチベーションのために飾っていると言う人もいるかもしれない。しかしそれらはすぐに見慣れて、普段の生活で目に止まることはほとんどない。飾ってあるだけで、実際はクローゼットの奥にあった時と同じ存在価値なのだ。

silver and clear wine glasses
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思い出の品がもたらす影響

  • 増え続ける
  • スペースを取る
  • 掃除の邪魔になる

思い出の品というのは年々減るより、増えていく方が圧倒的に多い。そうなれば、増え続ける思い出品を保管するスペースが必要になる。今使っている収納場所では収まらなくなり、だんだん空間を奪っていく。そうなれば家が狭く感じて、広いところへ引っ越ししたくなる。このようなサイクルでは金銭的負担が膨らみ、いずれ狭いと感じる空間で我慢しながら生活することになる。

さらにそんな思い出の品がたくさんある部屋では、掃除に時間がかかり、どうしてもやる気がでない。飾ってある思い出の品つまり記念品や写真を1つ1つ動かして埃を掃除して、また元通りに戻す。綺麗になったと思った翌日、埃が溜まっている。こんなイタチごっこに付き合っていては、かなりの時間を浪費してしまう。

ここで僕から読者に質問です

「モノのために家賃を払いたいですか?」

「いつまでもイタチごっこを続けたいですか?」

もちろん答えは、モノのために家賃を払いたくない、イタチごっこもしたくない。特に最近みんなが憧れるウォークインクローゼットは、まさにモノのために家賃を払っていると断言できます。それだけのモノがなければそのお金を自己投資や好きなことに使える。

思い出の品を手放す方法

ここまでは、思い出の品を手放せない原因それらがもたらす影響を見てきた。では実際にどうすれば思い出の品を手放すことができるのか?

思い出の品をデータ化することで手放すことができる。

思い出の品を写真に撮って、データにするとそのモノ自体は無くなるが、思い出としてそれを感じたいのであれば写真でもできる。幼い頃の作品、記念品、トロフィーを見る以外のことで価値を生み出しているのであれば、それは合理的つまり価値と意味があるから手放す必要はない。

今ではそのデータの管理は非常に簡単でハードディスクオンラインストレージに保存すればいい。オンラインストレージ(Google photo, Dropbox, Amazon photoなど)であれば24時間どこからでもアクセスできることが最大のメリットだ。

今のスマートフォンのカメラは非常に優れていて、写真を撮るために一眼レフといったいいカメラを買う必要もないだろう。唯一必要なのはハードディスクまたは、オンラインストレージ代(無料と有料がある)ぐらいだろう。

最後に伝えたいこと

回は思い出の品を手放す方法について解説した。やはり思い出の品を手放すというのはなんだか寂しく感じて、後ろめたい気持ちになるのはすごく共感できる。しかし数年に1回しか見ないモノのために維持費、エネルギーそして時間を使うことはできない。だから誰もがどこかのタイミングで決断しなければならないのだ。ただし全てを手放せといっている訳でもない。その思い出の品があなたに価値と意味を与えているのであれば、手放さなくていい。実は思い出の品というモノは少ない方がより深く味わうことができ、少なければ少ないほど価値も実感しやすい。だからむしろ感情は豊かになるのだ。

が今でも捨てられずに所有しているものは、「柔道の黒帯」この帯にはとても思い出があり、もう一度柔道がしたいと考えてから、もうかなりの月日が経った。しかしやりたいと思ったことは必ず実行するタイプだと自分を理解しているため、保管する価値は十分にある(実家で保管中)。さらに帯を写真として保存しても、思い出を感じることはできるが、実用性が全くない。このようにどれをデータにして、どれを現物のまま保管するのかは個人差がある。その判断基準はこれまでに何回も説明した通り、価値と意味があるかどうか

分の部屋が狭いと感じる人、それはあなたを金銭的、精神的にも追い込む問題かもしれない。今の部屋でも十分にスペースがあると感じたければ、モノを減らすことで感じることができる。その方法は思い出の品を手放す方法のところでお伝えした通り、それらをデータにすることで、モノが減り空間が広くなる。そうなれば窮屈感がなくなり広々と感じることができて、軽い運動をすることだって可能になるし、ストレスフリーに過ごすことも可能だ。単純にモノが少ないだけで、それらを動かす時間がなくなり掃除時間が短くなる。

い出の品が整理できないと言う人には特にデータ化することを強くおすすめする。写真をフォルダーごとに分別していればすぐに見つかる上に、保管方法はすごく簡単。ハードディスクであれば携帯ぐらいの大きさでそれほど場所は取らない。オンラインで保存すれば、ハードディスク自体も要らず24時間インターネットがあればどこからでも、思い出に浸ることができる。本来であれば収納の奥から出していたモノが本の数秒で見つけられるのは非常に便利だ。

モノを減らすとこで得られる恩恵は、精神面、健康面、金銭面の範囲で見てもかなり多い。

「思い出」は心の中にあり、モノではない。だからたくさん持つ必要はない。

Less is Now, Less is More.

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