「種差別撲滅」動物実験に使われる動物とあなたのペットとの違い

two puppies in dog food bowlVeganism(脱搾取)
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動物実験に断固反対するヴィーガンは動物実験を行ったワクチン、薬などの医薬品は使わない方がいいのでしょうか?また、動物実験に使われる動物とあなたのペットとの違いはあるのでしょうか?

今回はこのような問題を掘り下げていき、答えを一緒に探っていこうと思います。ですからオープンマインドになって、普段当たり前と思っていることに少し注目しましょう。

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実験に使われる動物とあなたのペットとの違い

実験に使われる動物(昆虫、兎、ネズミ、魚、ハムスター、犬、チンパンジー、猿、豚、家畜動物、猫、オラウータン、ゴリラ)とあなたのペットにはなんの違いもありません

baby lying down on the bed
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ここで紹介した動物実験に使われる動物はごく一部で、人間を除くほぼ全ての生き物が実験に使われています。あなたがゴキブリに振りかけたスプレーも本当にゴキブリに効き目があるかどうかを試すために実験台になったゴキブリがいるように。

昆虫、ネズミ、兎、チンパンジー、犬、猫だから実験に使ってもいいと誰が決めたのでしょうか?

これはただの種差別です。

この世に生を受けて、実験台にされたい動物などいません。だからあなたのペットと動物実験に使用される動物には何一つ違いはないのです。

人間も実験に使われているじゃないか!と反論する人もいると思います。しかし治験の場合は少し話が違います。実験に参加する人間はリスクや危険を自ら承知して、高額な報酬を受け取ります。それに対して動物たちは何も得る事はなく、無理矢理体を焼かれたり、注射されたり、目に何か入れられます。

無意味な犠牲

この動物実験で一番ひどいのが、ネズミ、兎、チンパンジーなどを介してできた薬が必ずしも人間の体内で効果があるとは、言い切れない事です。それであれば、動物で実験する意味、理由はどこにあるのでしょうか?

動物実験の中にはこんな意味のないことがあります。

アイラインが人間の目に入った時どのようなことが起こるか検証するために、うさぎなどの動物で試すのです。うさぎがアイラインを使う事は決してないのに。

ラルフを救え

動物実験は義務

white baby mouse
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この動物実験はやる必要があるのか?と疑いたくなる実験はたくさん行われています。

このようなことが行われる理由は「動物を使った実験、試験が法律で義務化されている」からです。

ここで説明したことは、イギリスの話で日本の話ではありません。イギリスの医薬品はどんな動物で実験したかなどが一般に公開されていて誰でもアクセスできます。日本はどうなのでしょうか?

「海外製のワクチンは怖いから、安心できる日本製のワクチンができるまで待つ」という人がいると思います。しかしその安心というのはどこからきたのでしょうか?なぜ海外の医薬品は怖いのでしょうか?

俺たちの日本製をいつまでも信用してはならない

日本は動物実験を規制する具体的な法律がない唯一の先進国です。ですから、いつ、何処で、誰が、どんな動物を何匹使って、どんな実験、試験を行なったかわからない状態です。

つまり医薬品開発、ワクチン開発において、動物実験で隠したい結果が出たとしてもそれを開示する義務はなく、隠し通せるということになります。

だから「日本製だから〇〇」というのは少し疑いを持った方がいいかもしれません。

ヴィーガンはワクチンを摂取するのか?

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動物実験が義務化されている日本を除く先進国で開発された薬、動物実験が行われたかどうかわからない日本製の薬をヴィーガンは摂取すべきではないのでしょうか?

結論を言うと、摂取すべきです。

動物の搾取に嫌気をさしてヴィーガンになった人は動物実験を行なったワクチン、薬に強く抵抗します。しかしワクチンは少人数が摂取したところで、このパンデミックを抑えることはできません。集団免疫を機能させるには、最低でも8割以上の国民が摂取しなければなりません。ですから動物実験がされていないシャンプー、化粧品などの日用品を使うことを拒むことに問題はありませんが、ワクチンとなれば話は別です。だから動物実験が行われた可能性がある新型コロナワクチンの摂取はヴィーガンでも避けることは難しいと考えます。

しかし本当のワクチンを摂取すべき理由は次の通りです。

ヴィーガン、ベジタリアンが死ぬことになれば、次の実験に使用される動物たちを守ること、環境破壊、地球を救うことができません。だから動物実験を行なったワクチン、薬だからと言って自分の命を落としては、本末転倒です。

ヴィーガン、ベジタリアンの世界人口は増えているとは言え、肉食人口に比べれば圧倒的に少ないのが現実です。ただでさえ少ない動物、環境に配慮できる個人活動家(ヴィーガン、ベジタリアンなど)がこれ以上少なくなっては困ります。

動物実験をする人間

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動物実験の話をするとどうしても、動物の話ばかりになってしまいます。それでは人間に対する種差別に値します。

種差別というのは生き物全てが平等であり、人間だから、ゴキブリだから、ネズミだからなどは関係ありません。全てが平等であり、ある特定の種を差別することはしません。

だから動物実験が行われている研究所で働く人の気持ちを一緒に考えてましょう。

  • 毎日うさぎの目に注射したいですか?
  • 毎日ネズミに癌細胞を注射したいですか?
  • 毎日奇声をあげる動物を相手に仕事をしたいですか?
  • 毎日死を目の前にする仕事をしたいですか?
  • 毎日生き延びるためにもがく姿、苦しむ姿をみたいですか?

自ら進んでこのような事をしたい人は少ないと思います。

当然こんなことを平気で、毎日行なっていては精神的におかしくなるのは時間の問題です。もしあなたがこのような仕事をしていれば、抵抗する動物に対して「イラッ」とすると思います。そしてその小さなイライラが溜まって動物虐待に繋がります。

全ての生き物が平等になる世界へ

今日お伝えしたことは生き物は全て平等であり、生きる権利と搾取されない権利があります。それを妨害する事は種差別にあたります。そしてその種差別に反する行為の中でも、行う意図が全くわからないことがあります。

それはアイラインが目に入ったらどうなるかをうさぎで試すような実験です。

そもそも意図があるなしに関わらず、動物を搾取することには反対です。動物実験に使用されるうさぎラルフの日常と彼の考えがわかるYouTube動画を添付してます。まだご覧になられてない方は見て欲しいです。

動物実験を具体的に明記していない法律を使う先進国は日本だけという現実をお伝えしました。日本以外の先進国では、新しく医薬品を作る際には、動物実験が具体的に義務付けられています。だから私たちはその情報にアクセスできる権利も同時に持っています。しかし日本ではこのようなことが認められておらず、これまで「安全、安心」とされてきた日本製に少し疑問を抱く事はごく自然のことです。

では、動物実験を明記していない医薬品、動物実験を行なった医薬品をヴィーガンは避けるべきなのでしょうか?

結論は「避けるべきではない」が答えになります。

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動物、地球のために行動している活動家はただでさえ少ないのが現状で、そのような人が減っては次の犠牲になる生き物と環境を守ることができないからです。また、コロナウィルスに関しては国民の8割がワクチンを摂取することで集団免疫が機能すると言われています。だから動物実験を行ったシャンプーなどの日用品を避けることとワクチンを避ける事は少し意味が違ってきます。

ヴィーガンは種差別のない世界すなわち、全ての生き物が平等になる世界を目指しています。動物実験の話をすれば動物ばかりに焦点がいきますが、そこで働く人にも焦点を当てるべきです。誰もが毎日動物を殺したり、苦しめたり、実験台にしたりはしたくないはずです。このような職場ではストレスが絶えません。そのストレスの発散に使われるのもまた動物なのです。

このようなサイクルをなくすには、動物実験を減らして行くしかありません。

全ての生き物が思いやりを持って行動すれば争いはなくなります。犬だって普通に撫でれば噛みついたりすることはほとんどありませんし、猫だって無意味に人間を引っ掻いたりしません。私たち人間は他の動物と会話する事はできません。しかし言葉のやり取りだけが「会話」ではありません

ボティーランゲージから他の生き物の気持ちを読み取り、考え、彼らを尊重することができるのが人間だと思います。人間至上主義、食物連鎖でトップにたつ人類だから、なんでもしていいわけではありません。弱い者を強い者が守ってあげる。こんな美しい社会をヴィーガンは願っています。

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