ミニマリストが福袋を買わない理由。そこに「服」はあるが「福」がないと知っているから。

ミニマリズム

もう2021年も残り3日となり、2022年を迎えようとしています。

この季節になると「初売り」「福袋」の文字を街中、スマホ画面でよく見かけます。

そんな中である仮説が思い浮かびました。

「ミニマリスト福袋1000%買わない説」です。

と言うことで今回は3つのポイントに焦点を当てて進めて行きます。

  1. なぜミニマリストは福袋を買わないのか?
  2. 企業が「福袋を売る理由」
  3. 福袋はエコではない

本題に入る前にまず疑って欲しいことがあります。

なぜ福袋の中身を「隠す」のか?

お祭りのくじは買わないのに福袋はなぜ買う?

今日はここの答えもしっかりとお伝えします。

ミニマリストが福袋を買わない理由

woman in black leather jacket holding red and white box
Photo by Max Fischer on Pexels.com
  • 「きっとあの商品が入っているはず!」
  • 「1万円で3万円相当買えるなんてめっちゃお得!」
  • 「使わないモノがあればメルカリで売ればいい!」

なんて自分に言い聞かせて購入していると思います。

そして中身が見えないことで「ギャンブル感」が演出され購買欲が掻き立てられます。

しかし、ミニマリストにはこのような戦略は通用しません。普段から一級品を使い、自分に必要なモノが分かっているからです。

そもそも福袋には無駄なモノが多く、リセールバリューが低い。だから購入しません。

必ず買い手が損をするように設定されています。

その理由をこれからご説明して行きます。

無駄なモノが多い

photo of discount sign
Photo by Artem Beliaikin on Pexels.com

福袋には目玉商品去年人気だった商品をメインに他のモノが数点入っていることが一般的です。だから自分が欲しいと思っている商品はその中には一点しかありません。

また中身を一点も公開していない場合、欲しい商品が含まれている保証はどこにもありません。

もし福袋の中身が買い逃したモノならば「良い買い物」と言えます。しかし中身全てが欲しいアイテムだったと言う人はまずいないでしょう。

そもそも「色」「サイズ」にばらつきがあるからです。

ここでまず気づかなければならないことは

余分にお支払いをしていること

お目当てでないモノまでお金を払っているということはただの浪費です。だから本当に必要なモノだけを買う方が実はお得なのです。

また勿体無いからと言って無理やりお目当てでない商品を使用しても気分が上がることは絶対にありません。むしろ「邪魔だな」「これ、いらないな」と言う感情が先にでて気分は下がる一方です。

数や値段だけを見て「お得」と感じることは非常に危険です。

なんでも長期目線で見れば、質が良く高いモノを購入する方が安くなります。さらに安いモノを使うより、高いモノを使う方が日々の満足度は高くなります。

リセールバリューが低い

man wearing pink polo shirt with text overlay
Photo by Artem Beliaikin on Pexels.com

福袋は「〇〇円相当」とよく書かれていますが、それは販売当時の定価です。実際の「現在価値」で福袋を計算すると、その値段以下だと言うことが分かります。

例えば、一万円のコートが入った福袋が5000円で買えるとなるとお得なきがしますよね?

しかし、それが90%OFFのセールでも売れなかったアイテムだとしたらどうですか?

つまり1000円でも売れなかったコートが5000円の福袋に入っていると考えると、購入する側が圧倒的に損していることがわかります。

そして実店舗で大幅値下げされた商品はリセールバリューが低く、フリマアプリでの転売も難しいことが予測できます。

コートなどの大きなお洋服であれば送料が700~1000円かかります。ですから福袋の中身を売って損失を取り戻すことは簡単ではありません。おまけに10%の手数料が取られると考えると尚更です。

福袋を売る理由

grayscale photography of assorted shirts hanged on clothes rack
Photo by Tembela Bohle on Pexels.com

企業が福袋を売る理由は単純に「在庫」を現金に変えて「キャッシュフロー」を増やしたいからです。

在庫は売れなければ燃やされますが、それまで狭いバックヤードで保管するとなると、新しい商品を入荷できません。また作業スペースが狭くなり作業の邪魔になります。

だから企業はその在庫を処分するためにセールを繰り出します。そして一年分の在庫を消化する日が年末年始です。つまり「福袋」と言うことです。

ここで残酷なことをお伝えすると、福袋を購入するお客というのはその店の常連でないことが大半です。と言うのは定価では買えないが、セール時は買える人たちだからです。

そのようなお客は元々その店のファンでなければ、これからなる可能性が低いと言えます。そんなお客にいい思いをさせたい店はありません。

だから福袋にいい商品が入っている可能性は低いと断言できます。

在庫処分

在庫はお金に変わらなければ「価値のないモノ」です。だからどんなセールをしてでも在庫を現金化したいのが店側の本音です。

しかし安く売りすぎると次から定価では売れなくなり、ブランドの価値を下げることにつながってしまいます。

だから福袋に入れ、どの商品が何%OFFで売られているか分からないようにします。また全く売れていない商品だって袋の中に入れてしまえば、在庫処分できてしまう訳です。

先ほど売れ残った商品は燃やされると言いました。もちろんゴミを焼却する際にコストが発生します。そうなると企業は燃やす量もできるだけ減らしたい訳です。

だったら福袋に詰め込んだ方が店側はお得ですよね?

中身を隠す理由

photography of person peeking
Photo by Noelle Otto on Pexels.com

在庫を処分したい店側はなぜ、中身を見せないのでしょうか?

売りたい商品があるならば見せなければ売れませんよね?

中身を隠すということは、そこに隠したい理由があるはずです。

私たち消費者は、そこに気がつかなければなりません。

例えば定価で購入したモノが福袋に含まれていると知ったら損した気分になりませんか?

だから定価で購入したお客様のために隠す必要があるのです。

定価で購入したお客様も「もし自分が買ったモノが福袋に入っている」と想像すると買いたくなりません。

売れない商品だからこそ隠す

単純に売れないモノを見せても売れません。だからこそ隠して売る戦略が必要になります。

これは宝くじと似ている戦略で「もしかすると・・・」を狙って購買欲を掻き立てます。

福袋を購入する人のほどんどが「目玉商品」が入っていることを期待して購入します。

そこに大量に売れ残った商品をセットにして販売する訳です。

全く売れない商品を現在価値で測ると0円以下です。だったら福袋に詰めて在庫を減らそうと言う考えになります。

またお目当てのモノが入っていない場合でも数が多いだけで顧客は満足します。そして元からギャンブルのつもりで購入していますから店側にクレームをすることはありません。

だから隠しても売れない商品が売れる訳です。

無駄なモノはムダ

福袋は売れ残りの詰め合わせであり、企業はお金にならない在庫の処分を顧客に押し付けていることに気がついたと思います。

福袋を販売することでお店は焼却するコストを削減でき、福袋を購入したお客さんが代わりに処分してくれることになります。

この背景を知っているからこそミニマリストは福袋を購入しません。もちろんこれ以外にも福袋を買わない理由はあります。

例えば、無駄なモノが多いこと、リセールバリューが低いことなどです。安く仕入れて高く売れればせどりが成立しますが、手数料と送料を考えると福袋から儲けをだすことは簡単ではありません。

ミニマリストでないお客さんは「安くて多ければ」勝手に満足してくれます。それが例え不必要なモノであっても「量」で損した気分を誤魔化すことができるからです。だから福袋に在庫を詰め込んだとしても顧客は喜んでくれます。

このような戦略にハマらないようにするためには、普段からの買い物を「価格」ではなく「価値」を基準にする必要があります。

おそらくお気づきだと思いますが大量生産・大量消費社会が環境に与える影響は半端じゃありません。だから皆さんには福袋と言うなの「処分の押し付け合い」には参加してほしくありません。

今あるお洋服で十分暮らすことができます。むしろ多いくらいです。今あるモノを見つめ直し、増やすのではなく減らすことに目を向けましょう。

モノを減らせばあなたの生活は劇的に変わります。

それではよい2022年をお迎えください。

コメント

  1. 1 より:

    555