一般的にイメージされるベジタリアンは基本的に肉と魚を口にせず、その代わり卵と乳製品は口にします。
それに比べて、ヴィーガンは完全菜食主義者と呼ばれ、肉・魚・卵・乳製品・蜂蜜を摂取しません。
このヴィーガンをさらに細分化すると、Raw Vegan ロー・ヴィーガン(生菜食)というのが存在します。
ロー・ヴィーガンを簡単に言うと、生の野菜や果物しか食べないという、ヴィーガンの中でもかなりの厳格者です。
しかしこんな厳格者をよく見てみると、実は身近な存在であることが分かり、取り入れることはそれほど難しくないと感じました。
それは私たちがお漬物やサラダ、スムージーなどで生の野菜と果物を摂取しているからです。
またモデル・女優そしてセレブなどを中心に生菜食は取り入れられており、ますます注目を浴びています。
今回はそんなRaw Vegan ロー・ヴィーガンについて詳しくご説明していきます。
本日の記事はこんな人にオススメ
- 生食のメリット知りたい
- 加熱食のデメリットを知りたい
- 生で食べられる野菜を知りたい
- 生で食べられない野菜を知りたい
- お料理の時間を短縮したい
- 健康になりたい
ロー・ヴィーガンとは

ロー・ヴィーガン(Raw Vegan)を日本語で言うと「生菜食主義者」になります。
ロー・ヴィーガンは加熱された食品は食べず、生の野菜・果物・種子類など主に食べます。
そのため彼らの食事は、スムージーやサラダが多い傾向にあります。
ロー・ヴィーガンのメリット



ロー・ヴィーガンになることで様々なメリットが得られます。
例えば、
- 病気の改善
- 腸が活発になる
- スタミナが上がる
- 肌が綺麗になる
- 料理の時間が短くなる
今からそれぞれを詳しく解説していきます。
病気が改善される



歴史を遡ると、ロー・ヴィーガンは日本で昔からある「医師の食事治療法」として存在していました。
そのなかでも有名なのが、生菜食と半日断食を混ぜた、甲田光雄医師の甲田式半日断食生菜食治療です。
甲田式で様々な難病を治した人たちが存在し、ロー・ヴィーガンダイエットの有効性は明らかに証明されている。
この食事治療法で推奨される食べ物は青汁・にんじん・大根・山芋・豆腐などを中心とした植物がメインになります。
便通が良くなる
実は現代人のほとんどが野菜を中心にした食事ではなく、動物性を中心としているため食物繊維不足と言われています。
しかし菜食を取り入れることで、この食物繊維不足を解消することができます。
特に生野菜は食物繊維を豊富に含み、これが腸内細菌のエサとなり便通が良くなる。
菜食を中心とした生活を始めて、数日から数週間はおならの回数が増え実際に代謝が良くなっていることが分かります。
また、免疫学者の藤田さんは食事の前に山盛りのキャベツを食べているそうです。
スタミナが上がる
菜食をイメージするともやしみたいにヒョロヒョロになるのではないか?
肉を食べないと筋肉が保たれない!と思われている方が大半だと思います。
しかし日本を含め世界中には菜食のアスリートが存在し、その中には世界記録保持者、金メダリスト、ボディービルダーがいます。
肌が綺麗になる
動物性食品を食べなくなると、本当に色々な病気や症状が改善されます。
そのなかでも、見てすぐに判断できるのが肌です。
ヴィーガンで肌が荒れている人にこれまで出会ったことがありません。
一度YouTubeで「ヴィーガン 肌」と調べてみてください。
山ほどの肌荒れ改善の動画が見ることができます。
こちらの音声は英語ですが、肌荒れが改善されていることは画像から見ても明らかです。
加熱食のデメリット



生の野菜に熱を加えるとその中にある酵素が壊れ、植物由来の消化酵素がなくなり体への負担が大きくなります。
野菜を加熱することで中にある水分が抜けて、一度に食べ過ぎてしまうことがあります。
そして、人類の歴史を遡ると火を自由自在に操れる前までは、生で食べていた訳です。
ですから私たちの本来の食事は生食だったことが分かります。
そのため人間に近いサルも果物や植物を中心とした食生活を送っています。
加熱食のメリット



先ほどは加熱食のデメリットをお伝えしましたが、もちろん加熱食にもメリットがあります。
例えば、加熱することによって植物の細胞壁が壊れて栄養を吸収しやすくなったり、水分が抜けることで多くの野菜を摂ることができます。
また熱を加えることによって、トマトに含まれるリコピンやβカロテンが増加すなど、栄養価が高る野菜もあります。
熱を加えて野菜を調理する場合は、スープにするのがオススメです。
熱を加えることによって水分と一緒に出た栄養素をスープの中に閉じ込めることでき、野菜を丸々食べていることになるからです。
洗い物が減る



スーパーで売られている野菜はビニールに包装されていたりして、とても綺麗な状態で販売されています。
そのため土を落とす作業などは必要がなく、さっと表面を洗いすぐに食べることができます。
お肉を料理に加えようとすると、先に野菜を切っておいて、後からお肉やお魚を切る人がほとんどだと思います。
またお肉・お魚を切ることで彼らの血・油・匂いがまな板に付着して、まな板を洗わないといけません。
それに対して、お野菜は血、油そして匂いもほとんどありませんから、お料理がとても楽になります。
生で食べられる野菜とそうでない野菜
野菜の中には生で食べられる野菜と生で食べられない野菜があります。
また一見、生では食べることが難しそうな野菜であっても食べることができたりします。
生で食べられる野菜



- キャベツ
- にんじん
- きゅうり
- ほうれんそう(シュウ酸を気にしなければ)
- 小松菜(シュウ酸を気にしなければ)
- 白菜
- 茄子
- かぶ
- 玉ねぎ
- レタス
- とうもろこし
- アボカド
- ピーマン
- パプリカ
- ブロッコリー
- カリフラワー
- ニラ
このように生で食べられる野菜をあげだすとキリがないくらいあります。
この一覧の最後には一見生で食べることが難しそうなブロッコリー、カリフラワー、ニラも混ざっています。
基本的には茹でて食べること多いブロッコリーも少し硬いですが、生で食べられます。
生で食べられない野菜



- 芋類(じゃがいも、さつまいも)
- かぼちゃ
- たけのこ
じゃがいも、さつまいもなどの芋類のでんぷんは加熱しないと消化されないため、生では食べることができません。
そして、たけのこはかなりアクがきついため生で食べることは難しいです。
最後に
冒頭でロー・ヴィーガンは厳格だとご説明しましたが、実際はそうでもありません。
私たちは生のお野菜をお漬物、サラダ、スムージーなどにして日頃からいただいています。
生で野菜や果物を食べることで、野菜に含まれる酵素を壊さず、その消化酵素を元に消化できるため体への負担が小さくなると言えます。
しかし全ての野菜が生で食べられる訳ではありません。
また加熱することによって栄養価が増す食材もあります。
ですから野菜に応じて調理方法などを工夫することが、一番良い食べ方だと思います。
コメント