なぜヴィーガンはハチミツを食べないのか?
僕もベジタリアンになりたての頃は、あなたと同じように「ハチミツ」は食べていいんじゃない?っと思っていました。しかし養蜂家がミツバチに行う残虐行為とハチミツ産業と環境問題の関係を知った時、これ以上ハチミツ産業に援助(ハチミツを購入すること)しないと決めました。
最後にぜひ見てほしい映画もご紹介しているのでそちらもチェックしてみてください。
ハチミツビジネス
高まるハチミツ需要

ハチミツは食べ物としての需要はもちろんですが、日用品としても需要があります。例えば、シャンプー、化粧品、石鹸、オイル、キャンドルなどに含まれていることがあります。また単純に世界人口の増加とグローバリズムによって世界中でハチミツは取引されています。そこに目を向けた悪徳な業者は、ハチミツに砂糖シロップを足して容器に詰めています。もっと最悪なのはコロニー(蜂の巣になる木箱)を盗む犯行が起きていることです。同業者であればそれを自分のところで面倒を見ますが、インターネット上で売って儲けを出している窃盗団もいます。
ミツバチを殺す方法
冬季の間ハチミツを作ることができなくなったミツバチは以下のような方法で死を迎えます。
- コロニーごと焼かれる
- 巣箱の封鎖
- ガソリンを撒かれる
- 石鹸水で溺死させられる
- 二酸化炭素を振りかける
- 産業用の大きなゴミ袋に詰めて、袋の中の温度上昇によって殺される
殺される運命を免れたとしても、女王蜂だけを殺したり、ミツバチの数を減らしたりして養蜂家は冬季にかかる費用ををあの手この手で抑えようとします。
最後に紹介した産業用のゴミ袋に詰めて、袋内の温度上昇によって殺す方法は、真夏に車内に放置された赤ちゃんやペットが死ぬ状況とかなり似ていると思います。
人工授精

ミツバチはハチミツを生産するために欠かせない道具です。拡大するハチミツ需要に応えるには継続的にハチミツを生産する必要があります。だからミツバチの数を人工的にコントロールするには、人工授精しかありません。雄のミツバチを押し潰し、出てきた精子を女王蜂に注入して、コロニーから逃げ出さないために彼女の羽を切ります。働き蜂は女王蜂を守るために活動していて、女王蜂がそこにいる限り彼らも一緒にいるのです。つまり継続的にハチミツが生産される工程が出来上がったのです。
ミツバチは牛や豚などの家畜に似た人工飼育の農業動物であり、彼らと同じように脳と神経系を持つため痛みを感じ、そして感情があります。つまり人間と同じです。
女王蜂はハチミツのためにレイプされています。
蜂が滅べば世界が終わる
蜂を含む受粉媒介者がいるおかげで、植物は受粉して花を咲かせて実を作ります。しかし森林破壊、地球温暖化、農薬の過剰使用などを原因に彼らの個体数は激減しています。最後に紹介している映画ビームービーの中で蜂が働くことやめた後の世界が描かれています。
養蜂家のミツバチは冬を越す為に砂糖シロップが与えられます。しかしそれでは栄養が足りず免疫が低下し、感染症や寄生虫に襲われます。結果、蜂の個体数が減り植物が育たなくなり、それを食べる野生の動物たちが自然界で食べ物を探すのが難しくなります。人間が管理する畑に侵入することはごく自然の事であり、彼らも必死に生き抜く為に人間と食べ物を奪い合う戦いをしなければなりません。
勿論コロナウイルスが世界中に広がったように、感染症に感染した養蜂場のミツバチが野生の花を飛び回りそこに野生の蜂が来て感染し、他の野生の昆虫や動物にまで感染するのは時間の問題です。
コロナの次のウイルスが蜂から発生する可能性はないとは言えないでしょう。
ハチミツは嘔吐

人間はハチミツがなくても冬を過ごすことができますが、ミツバチはできません。ハチミツは厳しい冬を生き抜くための彼らの保存食です。ティースプーン一杯のハチミツは12匹のミツバチが生涯集める量と言われています。それを当たり前のように収穫して彼らには、冬を越す為に砂糖シロップが与えられます。
ハチミツはミツバチが花から蜜を吸い取り、それを彼らの唾液と混ぜて出来上がりそれを吐いて巣の中に貯めているのです。つまり汚く言えば、ハチミツは彼らのゲロです。
最後に
当たり前のように陳列棚に並ぶハチミツの裏には、残酷な世界があります。雄のミツバチは精子を絞り出す為に押しつぶされ、女王蜂はそれを体内に注入されて、逃げないように羽を切られます。そして冬にミツバチたちを管理するには費用がかかる為、彼らを殺すか格安の砂糖シロップを与えて費用をあの手この手で抑えるのです。
砂糖シロップを与えられた養蜂場のミツバチは免疫が低下し感染症や寄生虫に襲われます。彼らがコロニーを飛び出し、野生の花を飛び回れば野生の虫や動物に感染が広がります。さらに蜂を含む受粉媒介者の個体数が減れば、植物は受粉ができず子孫を残すことができません。その結果人間と動物との間で食べ物の奪い合いが始まるのです。
厳しい自然界を生き抜くミツバチたちには、ハチミツと言う保存食が必要です。そしてティースプーン一杯のハチミツは12匹のミツバチが生涯集める量だと言われています。花から集めた蜜を唾液と混ぜて体内から出したモノがハチミツです。つまりハチミツはミツバチのゲロです。
ここで取り上げたのは残酷な養蜂家の一例です。中には道徳的にミツバチを飼育している養蜂家もいると信じています。しかし『道徳的』とはなんでしょう?これも人間が勝手に考えた、『ミツバチたちにはこのような暮らしが良い』『飼育方法はこれが一番良い』と思い込んで、人間自身を洗脳している。もしくは、道徳的だと言って悪気や残虐行為が正当化されているのだと僕は思います。誰もミツバチたちと会話はできませんし、彼らの立場や考えはわかりません。一体何が道徳的なのでしょうか?
ハチミツの代替食品
この記事を読んでハチミツを積極的に買うことを控えようと考えが変わった人にはハチミツの代替食品をご紹介します。
- アガベシロップ
- メープルシロップ
- みずあめ
- オリゴ糖
コメント